※この記事は2020年12月に書いて下書きに保存してあったものを2021年1月〜2月に更新したものです。
眠い。
日付はすでに12/3だけど、おれは夜勤だから現在水曜日の勤務中です。
みんなが、
もう木曜日!今週もあと少し!
それにしても今年はコロナで忘年会もできないだろうし、あっという間に終わっちゃうかもねー!
なんてしょーもないこと話している間、おれはこうして仕事をしています。
お前はブログ書くのが仕事なのか?
違う。
違うけど、仕事の生産性を高めるためにも息抜きは必要だし、コロナで仕事少ないし会社来てもやることないし、でも有給はそんなに残ってないし。
だからそれっぽい顔してブログ書くのだって仕事。
これはもう割り切り。
あーそれにしても眠いなー。
まだ休憩まで30分以上あるじゃんか。
ネットで眠気解消方法調べてもどこも似たようなことばっかり書いてあるから、効果うんぬんの前にそもそも読む気すら起きない!
副業でライターやるのはいいけど、どんな仕事でも大事なのはオリジナリティですよね。
本読んでその情報をまとめるならまだしも、どっかのサイトからパクッて文末だけちょこちょこっと変えて提出。それで小銭稼いでライターぶってるのはみじめです。
って、それちょっと前のおれだ!!!
あまりにも対価が低すぎたのでおれはもう足洗ったけど、まだ以前のおれみたいなのがわんさかいるんだろうなー。
生きていくのは大変です。
ライターのこと書いてたら子どものころテレビで見た映画のワンシーン思い出しました。
タイトルなんだったっけなー。
確か殺人ライダーとかそんな感じのタイトルで、フルフェイス被ったライダーがかっちょよかったのだけは記憶してます。
ちなみに内容は全くわかりません。
でも調べたらすぐ『処刑ライダー』って出てきた…笑
Googleさんはマジですげーや。
最近はあんまりテレビ観ないから何曜日に映画がやってんのか金曜ロードショーくらいしかわからりません。
BSテレ東で男はつらいよ4Kでらっくす、がやってるのは知ってるけど。
映画の話で盛り上がってきたところで、おれがデートで初めて映画館に行った話、聞きたいですか?
そうですかそうですか。
承知いたしました。
いつもおふざけばかりのこのブログですが、今回ばかりはロマンスとほんの少しだけお色気を交えて大人な時間をお届けしましょう。
(このブログのテーマというかコンセプトってなんだっけ?)
時は平成。
街は江東区越中島。
歩くは一人、ハードジェルで前髪だけガチガチに固めた15歳。
中学3年生になったおれは前年同じクラスだった女子と交際していた。
交際といってもお互いの塾のない日の放課後に電話をするくらい。
当時は携帯電話を所持してるのは少数派でおれも彼女も持っていなかったのでお互い家の電話で会話していた。
前髪だけはガチガチに固めていたけど心臓はいわゆるノミほどの小ささだったおれは、番号を押してからのコール音をドキドキしながら聞いていた。
何度かけても彼女の母親が電話を取るからだ。
曜日と時間は忘れちゃったけど、毎週同じ曜日、同じ時間にかける約束になってんのになんで電話とらねーのか、今思えば不思議でしょうがない。
電話ではお互い学校であったことを話すくらいで、会話はぎくしゃくしがち。
当時のおれは信念というか自分らしさというか、芯が一本通った考え方みたいなのがなかったので(今もな)、自分で「うっすい内容だなー」と思いながら話題を振っていた。
会話が途切れる数秒間が恐ろしく長く感じ、その時間が長くなるほど彼女に嫌われるのでは…なんて考えていたのを思い出す。
ちなみに、学校では恥ずかしくて全く話せず、青春の代名詞「一緒に登下校」なんて夢のまた夢。
彼女の姿を見つければちょっと声を張り上げて友達とふざけあい「気づいてくれるかな?」とアピールをするくらい。
それで彼女がこちらに気づいて目が合う、それだけで最高に嬉しかった。
何度か電話を重ね彼女と初めてのデートの約束をした。
今でも忘れもしない、映画「ノッティングヒルの恋人」を観に行こう、と。
江東区は今でこそ豊洲が発展してるけど、それは新庄のおかげだと思ってる。
忘れてしまった人のためにイラストとYouTubeのリンクを貼っておくので、懐かしのCMをみて和んでほしい。
新庄はここではどうでもよくて(新庄を楽しみにしてた読者のみなさま、申し訳ない!)、当時の豊洲はどちらかといえばこのCMみたく華やかじゃなくてどちらかと言えば何もなく治安の悪い地域だった。
今や江東区は映画館天国って呼ばれてるくらい映画館が豊富で木場、豊洲に多くのスクリーンをかかえるそれがある。
しかし、おれが中学生の頃は映画といえば錦糸町だった。
都バス1本で行けるのと、バスを降りてからすぐ目の前が映画館で迷うこともないから中学生のようなデートビギナーにはもってこいだったからだ。
しかし、おれはそんな大衆寄りのダセー野郎どもとは一味も二味も違っていた。
まず一味目。
おれは下心を具現化したような街、錦糸町をチョイスすることなく、銀座の映画館を選択した。
銀座には大小さまざまな映画館があり、スマホどころか携帯すら持たないおれにとって、複雑怪奇な銀座の街をスマートにエスコートするのが最高にイケてると考えた。
そして二味目。
当時、いわゆる腰パンが絶頂期でダボダボのジーンズをこれでもかってくらいずり下ろして履くのが流行していた。
おしゃれに敏感なおれやおれの友達もそんなスタイルだったが、おれはいち早くそれを捨てた。
そして買ったのが、同時ですら古いと呼ばれていた短ランボンタン。
これを私服とした。
どこからどうみてもバリバリのスポーツ少年だったおれが短ランボンタンを身に纏って通学できるはずもなく、おれは下校後わざわざ一度帰宅して短ランとボンタンに着替えて友達との待ち合わせ場所に向かっていたのだ(当たり前だけどみんなは私服)
おれ=短ランボンタン
が定着していたのでデート当日も当然そのスタイルで待ち合わせ場所に向かった(銀座だぞ?)
待ち合わせは今でこそメインである永代通りがキャッチで埋め尽くされて錦糸町みたくなりつつある門前仲町駅の改札口。
おれは待ち合わせ時間の45分も前に到着していた。
理由は簡単。
彼女の分の切符を買っておいて、彼女が到着したら、
「はい、買っておいたぜ?」
とスマートに渡すためだ。
短ランボンタン姿で駅の改札にて彼女を待つ彼氏。
なんとも奇妙である。
短ランボンタンなら改造バイクで彼女の家まで迎えに行けばいいものの、おれは券売機横で休めの姿勢で彼女を待っている。
長い長い待ち時間を経て、ようやく彼女が現れた。
彼女はこちらに気づいて一瞬ギョッとした顔をしたものの、軽く手を振りながら券売機に向かった。
定例の電話で行き先を伝えていたから、そこまでの切符を買おうとしたのだ。
まずい!
彼女の切符はすでにおれが!!!
静止する間もなく彼女はスマートに切符を買った。
おれは何も気にしない素振りで、仙道の如く
「さ、いこーか」
と声をかけ改札を通った。
続く…
かも?